映画『ウィズネイルと僕』


PRODUCTION NOTES

”人類史上最高の10年は今終わりを告げる。
結局俺たちは、黒く塗り潰すのに失敗したわけだ”

脚本家はまさに倹約家な人種だ。どんな小さな兆候や情報も無駄にしない。全てが将来のために蓄えられている。ブルース・ロビンソン(『キリング・フィールド』脚本、『ラム・ダイアリー』監督・脚本)も例外ではない。『ウィズネイルと僕』は彼が俳優学校で役者だった時代をもとにした半自伝的作品である。
「映画で起こる出来事はどれも折に触れて実際にあったことなんだ」。彼はそう説明する。「60年代がまさに終焉する1967年頃から、あと数週間で1969年が終わろうとする1970年の間にあったことなんだ」。
「生きていく上で驚きの連続の時代だった。とても刺激的だった。私にとって"最高の時代であり最悪の時代"だった。ともかく私の人生において賞賛に値する素晴らしい時代だったのさ」。
『ウィズネイルと僕』はもともと、別の本が全く書けなかったということもあり、1970年に小説として書かれた。ロビンソンは友人と湖畔のコテージに行き、"薪火の前に座り、思いを巡らせた"。この時の温かくもあり飾り気のない自身の体験が映画の中で面白いシーンのもとになっている。
「その時は楽しいことだとは思っていなかった」。ロビンソンはそう言う。「田舎は変人が住むような場所と思っていたし、僕らは絶望的だった」
コメディはいつもものすごく深刻な過程の中に潜んでいる。『ウィズネイルと僕』の世界では明らかに解決できないような苦境や、スターになりたいという向上心、生死にかかわる問題などで混沌としている。
登場人物は"僕"(=ナレーター=まだひよっ子だった原作者)以外は俳優学校に居た若い俳優たちを参考にしている。この作品を作るにあたって、多くの他の要素もあの時の(職業上、私的な)友情からきている。
「ウィズネイルと僕」はリー・インターナショナル・スタジオ(ミドルセックス=シェパートン)を拠点として、6週間にわたりロンドン近郊とカンブリアの湖水地方で撮影が行われた。


5/3(土)~5/31(土)
吉祥寺バウスシアターにてクロージング上映!